田岡監督の名言
![]() |
シーン解説
神奈川の王者・海南との戦いを前に、田岡監督は今までと違う戦略を選択しました。
田岡監督の選択は・・・仙道をPG(ポイントガード)で起用することでした。
しかし海南の高頭監督は動じずこう言います。
「奇策にでたか……田岡先輩」
「だが……この時点であんたの負けだ」
高頭監督にとっても予想外の奇策だったはずですが、さすが王者の貫録というところでしょうか。
奇策というものに対してこう続けます。
「奇策といわれるあらゆる作戦………」
「そのほとんどは…
相手のことを考えすぎて本来の自分を見失った姿にすぎない」
直後、仙道の初めてのパスが放たれます。
そのパスは・・・
無情にも魚住の頭上を越えてしまいます。
したり顔の高頭監督
「いくら魚住でもあれはとれん」
が、次の瞬間―――
フクのアリウープ。
仙道が狙っていたのは初めからこれでした。
視野の広さ、パスセンスの高さをもつ仙道の見事なパス。
田岡監督もにわか仕込みとして仙道をPGにしたわけではなく、仙道への信頼がなせる業だったのです。
「仙道の力を信じてなきゃ こんなことはできないぜ
高頭!!」
「仙道は牧をも超える器だ!!
オレはそう信じている!!」
仙道を、そして陵南の選手を心から信じる田岡監督の名采配でした。