安西先生の名言
シーン解説
山王戦の前に、安西先生は昨年の山王工業vs海南の試合を湘北メンバーに観せました。
豊玉の北野(元)監督に相談したくらい、力の差がありすぎるため見せるのを躊躇っていたものです。
自分たちを負かせたあの海南でさえ、山王相手では点差が開いていきます。
その現実と、山王選手の個々の技量を目の当たりにして言葉を失うメンバーに対し、安西先生は言います。
この中で今年もいるメンバーは3人もいると。
そのスキルの高さもさることながら、安西先生は次のことが大きいと続けます。
「そう……
そして彼らには何よりも……」
「去年 このトーナメントを最後まで勝ち抜いた”経験”がある」
さらに、これからこの相手と戦おうという湘北メンバーに、キツい言葉を投げかけます。
「この違いは思いのほか大きいものだ
もっとも…
その違いが現れるほど山王を苦しめることができればの話だが…」
暗に自分たちにはまだ山王と戦うだけの力はないと言っているようにも取れます。
さらに、仮に湘北がもう少しで勝てそうだという状況になったとしても、観客は心の底では王者・山王が敗れることは望まない、と。
その観客全員の声とも戦う必要があるのだ、とも言っているようでした。
そんな中で絶対王者の山王と戦い、勝ちたいのであれば―――
「全国制覇を成し遂げたいのなら
もはや何が起きようと揺らぐことのない―――」
「断固たる決意が必要なんだ!!」
普段、力のこもった言葉を発することがない安西先生がこれだけのことを言うこと自体に、山王工業という壁の大きさが現れているのかもしれません。